2026年1月19日の繊維業界の新聞「繊維ニュース」に、奈良の靴下産地についての記事が掲載されていました。
記事の中で、私たちのブランド「NUKATO」にも少し触れていただいているのを読みながら、「私たちも、まさにその流れの中にいる一社なんだな」と、あらためて感じさせられました。

奈良は、日本一の靴下の産地です。
長いあいだ、多くの工場が“作ること”に向き合い、表に名前が出ない仕事も含めて、ものづくりを続けてきました。
それは誇りある仕事である一方で、「誰のために、どんな思いで作っているのか」が、少しずつ見えにくくなってしまうこともありました。
「作る」だけでなく、「伝える」ことまで含めて。
新聞の記事には、奈良の靴下産地が、少しずつ“作る場所”から“伝えて届ける場所”へと変わろうとしている様子が書かれていました。
どう作るか、だけでなく、どう伝え、どう届けるかまで含めて、ものづくりを考える。
それは、ここ数年、私たち自身もずっと考え続けてきたことです。
NUKATOは、そんな問いの中から生まれました。
NUKATO(ヌカト)というブランドも、特別なことをしようとして生まれたわけではありません。
「肌にいちばん近いものだから、できるだけやさしいものを」
「年齢とともに変わっていく足元に、無理のない形で寄り添えたら」
そんな、日々の現場の中で生まれた小さな問いの積み重ねから、米ぬか繊維「䋛-mai-」や、“削らないかかとケア”など日々に寄り添う心地よさのあり方にたどり着きました。
靴下は、消耗品ではなく「暮らしの道具」だと思うから。
靴下は、毎日あたりまえに履くものです。
だからこそ、履いているあいだ、ずっと心地よくあってほしい。
締めつけすぎないこと。
肌あたりがやさしいこと。
洗うたびに、安心できること。
そんな「小さな心地よさ」を、ひとつずつ積み重ねることを、私たちは大切にしています。
産地の変化の中で、私たちにできること。
新聞の記事を読みながら、奈良の靴下産地はいま、大きな転換期の途中にいるのだと感じました。
それは、たくさん作るための変化ではなく、ちゃんと“必要としている方に届くもの”を作るための変化なのだと思います。
私たちも、その流れの中にいる一社として、できることをひとつずつ、続けていきたいと思っています。
今日の足元から、少しだけやさしく。
大きなことはできなくても、毎日の足元が、ほんの少し心地よくなるような靴下を。
奈良の工場から、そんなものづくりを、これからも。
